対象製品: IJCAD 2014 ~2019 (STD グレード以上)
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次の手順で、Win32 ダイナミックリンクライブラリを作成する ARXDEMO プロジェクトを生成します。
- Visual Studio 2010 を起動します。
- ファイルメニュー ► 新規作成 ► プロジェクト... を選択します。
- [新しいプロジェクト]ダイアログで、Visual C++ の「Win32 プロジェクト」を選択します。
- プロジェクト名とプロジェクトファイルを保存する場所を指定します。必要であればソリューションのフォルダも用意します。
- OKボタンを押すと、Win32アプリケーションウィザードを実行します。
- 最初のページでは「次へ」ボタンを押してください。
- 次のページでは、プロジェクトの種類として「DLL」を選択し、空のプロジェクトにチェックを付けます。
- OKボタンを押すと、Win32 ダイナミックリンクライブラリを作成するプロジェクトを生成します。
- ソリューションエクスプローラで、ソースファイル フォルダを選択して右クリックし、追加►新しい項目を選択して、ArxDemo.cpp ファイルを追加します。
- ArxDemo.cpp ファイルは次の内容にします
/* ArxDemo.cpp */ #define WIN32_LEAN_AND_MEAN #define _WIN32_WINNT 0x0501 #include "windows.h" #include "tchar.h" #include "arxHeaders.h" void helloCmd() { acutPrintf(_T("\nHello World.")); } void initApp() { acedRegCmds->addCommand(_T("ASDK_SAMPLES_HELLOWORLD"),_T("ASDK_HELLOWORLD"), _T("HELLOWORLD"), ACRX_CMD_MODAL,helloCmd); } void unloadApp() { acedRegCmds->removeGroup(_T("ASDK_SAMPLES_HELLOWORLD")); } extern "C" AcRx::AppRetCode acrxEntryPoint(AcRx::AppMsgCode msg, void* appId) { switch(msg) { case AcRx::kInitAppMsg: acrxDynamicLinker->unlockApplication(appId); acrxDynamicLinker->registerAppMDIAware(appId); initApp(); break; case AcRx::kUnloadAppMsg: unloadApp(); } return AcRx::kRetOK; }
プロジェクトのプロパティを変更する
次の手順で、プロジェクトのプロパティを変更します。
- ソリューションエクスプローラからプロジェクトを選択し、右クリックして「プロパティ」を選択します。
- プロジェクトのプロパティ ダイアログが表示されます。始めに x64 ビルド構成を生成します。
- 構成マネージャーボタンをクリックして、構成マネージャーダイアログを表示します。
- アクティブソリューションプラットフォーム ドロップダウンリストから「新規作成」を選ぶ
- 「x64」プラットフォームをリストから選択する。設定のコピー元は「Win32」のままにします。
- 「新しいプロジェクトプラットフォームを作成する」をチェックしてOKボタンを押します。
- これで、x64 Release 構成と x64 Debug 構成が作成されます。プロジェクトのプロパティダイアログに戻ります。
- GRXSDKの設定をまとめて設定するために、構成を「すべての構成」プラットフォームを「すべてのプラットフォーム」にします。
- 下記のように設定できたら、プロジェクトを保存してください。
ページ | 項目 | Win32 Release | Win32 Debug | x64 Release | x64 Debug |
---|---|---|---|---|---|
全般 | 構成の種類 | ダイナミックライブラリ(.dll) | |||
全般 | 文字セット | Unicode文字セットを使用する | |||
全般 | プログラム全体の最適化 | リンク時のコード生成を使用 | プログラム全体の最大化なし | リンク時のコード生成を使用 | プログラム全体の最大化なし |
全般 | 出力ディレクトリ | $(SolutionDir)$(Platform)\$(Configuration)\ | |||
全般 | 中間ディレクトリ | $(Platform)\$(Configuration)\ | |||
全般 | ターゲットの拡張子 | .grx | |||
C/C++ 全般 | 追加のインクルード ディレクトリ | C:\GRXSDK\Inc;C:\GRXSDK\Inc\arx | |||
C/C++ 最適化 | 最適化 | 実行速度の最大化(/O2) | 無効(/Od) | 実行速度の最大化(/O2) | 無効(/Od) |
C/C++ プリプロセッサ | プリプロセッサの定義 | _TOOLKIT_IN_DLL_;%(PreprocessorDefinitions) | |||
C/C++ コード生成 | ランタイムライブラリ | マルチスレッド DLL(/MD) | |||
C/C++ 詳細設定 | 指定の警告を無効にする | 4819 | |||
リンカー 全般 | 追加のライブラリ ディレクトリ | C:\GRXSDK\lib-x86 | C:\GRXSDK\lib-x64 | ||
リンカー 入力 | 追加の依存ファイル | grxport.lib;gcad.lib;gcap.lib; gcdb.lib;gced.lib;gcgs.lib; gcui.lib;gcut.lib;Td_Root.lib; Td_DbRoot.lib;Td_Db.lib;Td_Ge.lib;Td_Gi.lib;Td_Gs.lib |
|||
リンカー 入力 | モジュール定義ファイル | C:\GRXSDK\Inc\arx\rxexport.def | |||
リンカー デバッグ | デバッグ情報の生成 | はい(/DEBUG) | |||
リンカー 最適化 | リンク時のコード生成 | リンク時のコード生成を使用 | なし | リンク時のコード生成を使用 | なし |
リンカー 詳細設定 | 対象コンピューター | MachineX86 | MachineX64 |
ARX アプリケーションのビルド
次の手順で、ARX アプリケーションを GRX アプリケーションとしてビルドできます。
- ビルドを行うソリューション プラットフォームとソリューション構成を選択します。
- ビルドメニュー ► 開く ► ソリューションのビルド を選択します。
- ビルドメニュー ► 開く ► バッチビルド から必要な構成をまとめてビルドできます。
ARX アプリケーションの実行
次の手順で, ARX アプリケーションを実行できます.
- IJCAD を起動します.
- APPLOADコマンドを実行します。
- ARXDEMO.GRX ファイルをロードします。
- コマンドプロンプトに HELLOWORLD と入力すると, メッセージを表示します.