対象製品 : IJCAD 2015 以降
コマンドマクロ
- コマンドマクロに記述できるものは、コマンド名、キーワード、座標値や文字列、特殊コード、それと DIESEL式、LISP式です。
- コマンドマクロは左から右に解釈します。
コマンドマクロの特殊制御文字コード
次のコードがコマンドマクロで使用できます。
コード | 説明 |
---|---|
; | Enterキーを押す。コマンドとパラメータの区切りになります。 |
^M | Enterキーを押す |
(空白) | スペースキーを押す。コマンドとパラメータの区切りになります。 |
\ | ユーザー入力1回分。 |
*^C^C | 他のコマンドを選択するまで、そのコマンドを繰り返し実行します。 |
=* | プルダウンメニュー、ショートカットメニュー、イメージメニューを表示 |
$ | メニュー処理($P)やDIESEL式($M)の始まりを示します |
^B | スナップのOn/Offを行います |
^C | Escキーを押す。コマンドやオプションをキャンセルします |
^E | 等角スナップを切り替えます |
^G | グリッドのOn/Offを行います |
^O | 直交モードのOn/Offを行います |
^P | MENUECHOのOn/Offを行います コマンドマクロのLISP式などを非表示にできます |
^R | コマンドの互換性モードを On/Off します。(昔はコマンドラインで今はダイアログのコマンドなど) |
^T | タブレット入力のOn/Offを行います |
^V | カレントビューポートを切り替えます |
^Z | マクロの最後に書くと、最後にスペースを送信しないようになります。 |
- AutoCAD では CtrlキーとEキーを押すと等角スナップの切り替えを行うことができますが、IJCADではこれらのコードはコマンドマクロの中でしか使えません。
たとえば $P0=SNAP $P0=* とは右クリックメニューをスナップメニューに入れ替えて、右クリックメニューを表示する。という意味になります。
AutoCAD で有効な以下のコードは、IJCADでは使用できません。
コード | 説明 |
---|---|
^H | BackSpaceキーを押す |
^I | Tabキーを押す |
^D | ダイナミックUCSのOn/Offを行います |
^Q | コマンドウィンドウに表示したもの(ユーザ入力,コマンドプロンプト,コマンドの結果)をプリンターで印刷します |
^X | 直前に入力されている文字を無視 |
メニューマクロの特殊コード
以下の特殊コードは、メニューの表示名に、DIESEL式と共に使用します。
実際に使われている例を ユーザーカスタマイズ ダイアログで探して、どのような効果を持つか確認してください。
コード | 説明 |
---|---|
! | チェックを付ける |
~ | グレー表示 |
コマンド名の特殊制御文字コード
コマンド名の前に置くと、特別な意味を持つコードです。
これらはコマンドプロンプトや、command関数のコマンド名でも使用できます。
コード | 説明 |
---|---|
.(ピリオド) | コマンドの前につけるとCAD本来のコマンドを呼び出すことができます。 |
_(下線) | コマンドやキーワードの前につけ、グローバル名であることを示します。 |
'(アポストロフィー) | コマンドを割り込みモードで呼び出します。 |
-(マイナス) | LAYERと-LAYERなど -LAYERはコマンドライン バージョンを示します。 (注 -はコマンド名の一部です) |
+(プラス) | VPORTSと+VPORTSなど +VPORTSはダイアログ バージョンを示します。 (注 +はコマンド名の一部です) |
コマンドマクロの ^R (旧バージョンのコマンドを使用)を使えば、-コマンド名 と書かずに済むケースがあります。
参考記事