対象製品 : IJCAD 2015 ~ 2023
IJCAD 2015 ~ 2023 は、32 bit / 64 bit のプログラムがあり、環境に合わせてどちらを利用してもいいようになっています。
*IJCAD 2024 は 64 bit のプログラムのみとなります
IJCAD の 32bit 版を使用していて CAD が不安定・エラーで終了するような場合、以下のようなケースでは、64bit 版が使用可能な環境に切り替えることで問題を解消できる場合があります。
ケース
- 図面ファイルを一度に大量に開いて編集や出力(印刷・書き出し・コピー&貼り付け)を行っている。
- 100MB を超えるような DWGファイル、500MBを超えるような DXF (ASCII) ファイルを開いて作業してる。
- 多数のアプリケーションを同時に起動して作業している。
- 数千x数千ピクセルといった、大きなピクセルのラスターイメージを多用した図面を扱っている。
上記のようなケースで IJCAD が不安定になる問題の主な原因は、メモリ不足に起因するものです。
32bit のアプリケーションは、2GB以上のメモリを使用できないため、2GB 以上のメモリを消費するような状況が発生すると IJCAD の動作が不安定・エラーで終了します。IJCAD の 32bit 版でメモリ使用量が、1500MB を超えるような状況が頻繁にある場合は、64bit 版への移行を検討する事をおすすめします。
* メモリ使用量の確認は、IJCAD が消費しているメモリ量を確認する。 をご覧ください。
2GB 以上のメモリを消費するような状況が発生するケースでは、OS 64bit + IJCAD 64bit + RAM 4GB以上の環境で作業することで、32bit では解決不可能なメモリ不足によるエラーを回避して、安定的に作業を進める事が出来ます。
PC に必要な必要なメモリ量の検討は、一度に扱う図面ファイルや他のソフトウェアのなどを考慮して決めます。
IJCAD で必要なメモリ量の目安としては、IJCAD を起動して、普段作業するような状況で DWGファイルを読み込み、「メモリ管理」を実行して表示される、「現在のメモリ使用量」の x1.5 倍程度として考えるといいでしょう。
(編集中の作業内容により、メモリ消費量は増減しますので、あくまでも目安としてお考えください。)
たとえば、下図の例では、IJCAD が 3458MB の メモリを使用している状況です。
この場合、3458 * 1.5 = 5187MB となりますので、約5.2GB 程度を IJCAD が使う分として考え、PC のメモリ搭載量としては、8GB 以上が適当であろう。 といった具合になります。
PC に搭載可能なメモリ量については、PC メーカーにご確認ください。
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