概要:
CHANGE コマンドは、既存のオブジェクトのプロパティを変更します。
変更するオブジェクトには、位置、サイズ、色、高度、画層、線種、線種尺度、線の太さ、厚さ、マテリアル、異尺度対応などが含まれます。
選択したオブジェクトのタイプによって、変更結果は異なります。
線分:
直交モードがオフの場合は、選択した線分の変更位置に最も近い端点が新しい位置に移動します。
直交モードがオンの場合は、線分の端点が指定した変更位置に移動せずに、X 軸または Y 軸に平行になるように選択した線分が変更されます。
円:
円の半径を変更します。
複数の円を選択した場合は、1 つの円の半径を変更し終わると自動的に次の円に進み、新しい円の半径を入力するようプロンプトが繰り返し表示されます。
文字:
文字の位置とその他のプロパティを変更します。
文字の挿入位置:
文字の新しい位置を指定します。
属性定義:
ブロックに関連付けられていない属性の文字と文字プロパティを変更します。
ブロック:
ブロックの位置と回転角度を変更します。
この操作により、ブロックを再配置することができます。
ブロックの新しい挿入位置を指定する代わりに、ENTER を押すと、ブロックの位置は変更されません。
オプション:
同じ選択セットの中に、線分と線分以外のオブジェクトを含めると、オブジェクトの選択順序によって、結果が異なります。
CHANGE コマンドを簡単に使用するには、選択セットに線分だけを含めるか、線分以外のオブジェクトだけを含めます。
厚さ 0(ゼロ)の線分を除いて、選択するオブジェクトは、現在の UCS に平行でなければなりません。
既存のオブジェクトのプロパティを変更します。
注: |
「印刷スタイル」オプションは、名前の付いた印刷スタイルを使用しているときのみ表示されます。 |
選択したオブジェクトの色を変更します。
たとえば、"red" または "1" と入力すると、色は赤に変更されます。
"Bylayer" と入力すると、オブジェクトが作成されている画層の色を継承します。
"Byblock" と入力すると、オブジェクトはブロックの色を継承します。
選択したオブジェクトに使用する TrueColor の色を指定します。
0 から 255 までの 3 つの整数値をカンマで区切って入力します。
選択したオブジェクトの色を、カラー ブックから指定します。
2D オブジェクトの Z 軸の高度を変更します。
オブジェクトのすべての点が同じ Z 値の場合だけ、そのオブジェクトの高度は変更できます。
選択したオブジェクトの画層を変更します。
選択したオブジェクトの線種を変更します。
新しい線種がロードされていない場合、プログラムは、標準の線種ライブラリ ファイルからロードを試みます。
これでもロードされなかった場合、「LINETYPE」コマンドを使用してその線種をロードします。
選択したオブジェクトの線種尺度を変更します。
選択したオブジェクトの線の太さを変更します。
線の太さの値は、定義済みの値です。
それ以外の値を指定された場合、最も近い定義済みの線の太さが選択したオブジェクトに割り当てられます。
2D オブジェクトの Z 軸方向の厚さ変更します。
3D ポリライン、寸法、レイアウト ビューポート オブジェクトに対して、厚さを変更しても効果はありません。
選択したオブジェクトにマテリアルがアタッチされている場合、そのマテリアルを変更します。
選択したオブジェクトの異尺度対応プロパティを変更します。