DSETTINGS [作図補助設定] (コマンド) |
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コマンド | : | DSETTINGS |
概要:
DSETTINGS コマンドは、図面の単位、グリッドとスナップ、オブジェクトの作成と編集、3D オブジェクトに関する設定を行います。
※拡大鏡タブはPRO版のみ使用可能
ダイアログ:
作図補助設定 ダイアログ
スナップとグリッドタブ
スナップとグリッドの設定を指定します。
スナップ オン(S) (F9)
スナップモードのオン/オフを切り替えます。
グリッド オン(G) (F7)
グリッドの表示/非表示を切り替えます。
グリッドを表示または非表示に切り替えるには、ステータス バーの「グリッド」をクリックするか、F7 を押すか、システム変数 GRIDMODE を使用します。
スナップ間隔
カーソルの動きを指定された間隔に制限するスナップ機能を設定します。
⇒ スナップ X 間隔(P):
X 方向のスナップ間隔を指定します。
この値は、正の実数でなければなりません。
⇒ スナップ Y 間隔(C):
Y 方向のスナップ間隔を指定します。
この値は、正の実数でなければなりません。
⇒ X と Y の間隔を同一にする(X)
X と Y 間隔を同じ値にします。
スナップ間隔とグリッド間隔を異なる値に設定できます。
グリッドスタイル
2D コンテキストのグリッド スタイルを設定します。
システム変数 GRIDSTYLE を使用してグリッド スタイルを設定することもできます。
ドットグリッドを表示:
⇒ 2Dモデル空間(D)
2D モデル空間用に、グリッド スタイルをドット グリッドに設定します。
⇒ ブロックエディタ(K)
ブロック エディタ用に、グリッド スタイルをドット グリッドに設定します。
⇒ シート/レイアウト(H)
シートとレイアウト用に、グリッド スタイルをドット グリッドに設定します。
グリッド間隔
X と Y 方向のグリッド間隔を設定します。
⇒ グリッド X 間隔(N):
X 方向のグリッド間隔を指定します。
この値を 0(ゼロ)にすると、グリッド間隔は「スナップX間隔」の値とみなされます。
⇒ グリッド Y 間隔(I):
Y 方向のグリッド間隔を指定します。
この値を0(ゼロ)にすると、グリッド間隔は「スナップY間隔」の値とみなされます。
⇒ 主線の間隔(J):
副グリッド線に対する主グリッド線の間隔を指定します。
システム変数 GRIDSTYLE が 0(ゼロ)に設定されている場合は、グリッド ドットではなくグリッド線が表示されます。
スナップのタイプ
スナップのスタイルおよびタイプを設定します。
⇒ グリッド スナップ(R)
スナップ タイプをグリッドに設定します。
点を指定すると、カーソルは水平方向または垂直方向のグリッド点に沿ってスナップします。
⇒ 矩形状スナップ(E)
スナップ スタイルを標準の矩形状スナップ モードに設定します。
スナップ タイプを「グリッド スナップ」に設定していて、かつスナップ モードがオンの場合、カーソルは矩形状スナップ グリッドにスナップします。
⇒ アイソメ スナップ(M)
スナップ スタイルをアイソメ スナップ モードに設定します。
スナップ タイプを「グリッド スナップ」に設定していて、かつスナップ モードがオンの場合、カーソルはアイソメ スナップ グリッドにスナップします。
グリッドの動作
システム変数 GRIDSTYLE が 0(ゼロ)に設定されている場合に表示されるグリッド線の外観をコントロールします。
⇒ アダプティブ グリッド(A)
縮小ズームを行うとき、グリッドの密度を制限します。
⇒ グリッド間隔以下の分割を許可(B)
拡大ズームを行うとき、追加の、より密な間隔のグリッド線を生成します。
これらのグリッド線の間隔は、主グリッド線の間隔によって決まります。
⇒ グリッド境界の制限を表示(L)
「LIMITS」コマンドで指定された領域にグリッドを表示します。
⇒ ダイナミック UCS に従う(U)
グリッド平面を、ダイナミック UCS の XY 平面に従うように変更します。
ダイアログ:
作図補助設定 ダイアログ
極トラッキングタブ
極トラッキングの設定をコントロールします。
⇒ 極トラッキング オン(P) (F10)
極トラッキングのオン/オフを切り替えます。
極トラッキングのオン/オフは、F10 を押すか、システム変数 AUTOSNAP を使用して切り替えることもできます。
極角度の設定
極トラッキングの位置合わせ角度を設定します。
⇒ 角度の増分(I):
極トラッキングの位置合わせパスの表示に使用する極角度の増分を設定します。
任意の角度を入力するか、90、45、30、22.5、18、15、10、5 度から角度を選択することもできます。
⇒ 追加角度を使用(D)
リストに角度を追加して極トラッキングで使用できるようにします。
⇒ 追加(N)...
最大 10 の極トラッキング位置合わせ角度を追加できます。
⇒ 削除
選択した追加角度を削除します。
オブジェクト スナップ トラッキングの設定
オブジェクト スナップ トラッキングのオプションを設定します。
⇒ 直交軸に沿ってのみトラッキング(L)
オブジェクト スナップ トラッキングがオンのとき、取得されたオブジェクト スナップ点に対して、直交の(水平方向または垂直方向)オブジェクト スナップ トラッキングのパスだけが表示されます。
⇒ すべての極角度設定を使用してトラッキング(S)
オブジェクト スナップ トラッキングに極トラッキングの設定を適用します。
オブジェクト スナップ トラッキングを使用している場合、カーソルは、取得されたオブジェクト スナップ点から極の位置合わせ角度に沿ってトラッキングします。
極角度の計測方法
極トラッキングの位置合わせ角度を計測する基準を設定します。
⇒ 絶対座標(A)
現在のユーザー座標系(UCS)を極トラッキング角度の基準に設定します。
⇒ 最後のセグメントに対する相対角度(R)
最後に描いたセグメントを極トラッキング角度の基準に設定します。
ダイアログ:
作図補助設定 ダイアログ
オブジェクト スナップタブ
定常オブジェクト スナップの設定をコントロールします。
オブジェクト スナップは「O(オー)スナップ」ともいいます。
定常オブジェクト スナップを設定すると、オブジェクト上の正確な位置にスナップ点を指定できます。
複数のオプションを選択すると、選択したオブジェクト スナップ モードのうち、ターゲット ボックスの中心に最も近い点を検出するオブジェクト スナップ モードが適用されます。
TAB を押すと、オプションが順に切り替わります。
⇒ オブジェクト スナップ オン(O) (F3)
定常オブジェクト スナップのオン/オフを切り替えます。
⇒ オブジェクト スナップ トラッキング オン(K) (F11)
オブジェクト スナップ トラッキングのオン/オフを切り替えます。
オブジェクト スナップ モード
定常オブジェクト スナップとしてオンにできるオブジェクト スナップを一覧表示します。
⇒ 端点(E)
円弧、楕円弧、線分、マルチライン、ポリライン セグメント、スプライン、リージョン、放射線の最も近い端点、または太線、ソリッド、3D 面の最も近いコーナーにスナップします。
⇒ 中点(M)
円弧、楕円、楕円弧、線分、マルチライン、ポリライン セグメント、リージョン、ソリッド、スプライン、構築線の中点にスナップします。
⇒ 中心(C)
円弧、円、楕円、楕円弧の中心にスナップします。
⇒ 図心(G)
閉じたポリライン、スプラインの図心にスナップします。
⇒ 点(D)
点オブジェクト、寸法の定義点、または寸法値の挿入点にスナップします。
⇒ 四半円点(Q)
円弧、円、楕円、楕円弧の四半円点にスナップします。
⇒ 交点(I)
円弧、円、楕円、楕円弧線分、マルチライン、ポリライン、放射線、リージョン、スプライン、構築線の交点にスナップします。
⇒ 延長(X)
カーソルがオブジェクトの端点を越えると、線分または円弧の延長線が一時的に表示され、その延長線上の点を指定することができます。
⇒ 平行(L)
線分セグメント、ポリライン セグメント、放射線、構築線は他の長さオブジェクトと平行になるように拘束されます。
長さオブジェクトの最初の点を指定した後、平行オブジェクト スナップを指定します。
オブジェクトのパスが直前の直線セグメントに平行な場合、位置合わせパスが表示されます。
これを使用して、平行するオブジェクトを作成できます。
⇒ 挿入基点(S)
属性、ブロック、シェイプ、文字の挿入基点にスナップします。
⇒ 垂線(P)
円弧、円、楕円、楕円弧、線分、マルチライン、ポリライン、放射線、リージョン、ソリッド、2D 塗り潰し、スプライン、構築線に対して垂線を形成する点にスナップします。
⇒ 接線(N)
円弧、円、楕円、楕円弧、スプラインに対して接線を形成する点にスナップします。
⇒ 近接点(R)
円弧、円、楕円、楕円弧、線分、マルチライン、点、ポリライン、放射線、スプライン、構築線上の最も近い点にスナップします。
⇒ 仮想交点(A)
同一平面上にないが、現在のビューでは交差しているように見える 2 つのオブジェクトの表示上の交点にスナップします。
⇒ 端点距離(F)
端点から、指定した距離の位置にスナップします。
指定した距離までオブジェクトがないときは、スナップは表示されません。
⇒ 分割点(V)分割数
オブジェクトを指定した分割数で等分に分割されるようにスナップします。
⇒ すべて選択(S)
すべてのオブジェクト スナップ モードをオンにします。
⇒ すべてクリア(S)
すべてのオブジェクト スナップ モードをオフにします。
ダイアログ:
作図補助設定 ダイアログ
ダイナミック入力タブ
ポインタ入力、寸法入力、ダイナミック プロンプト、および作図ツールチップの外観を指定します。
⇒ ポインタ入力を有効にします
オンの場合、クロスヘアの近くにポインタが表示されます。
オフの場合、クロスヘアの近くにポインタが表示されません。
ポインタ入力
⇒ 設定
[ポインタの入力設定]ダイアログが表示されます。
オートコンプリート
⇒ 候補リスト
コマンド予測変換の表示、非表示を指定できます。
⇒ 表示アイコン
予測変換内に表示されるアイコンの表示、非表示を指定できます。
⇒ システム変数を表示
予測変換で表示されるコマンドの中に、システム変数を含めるか、含めないかを指定できます。
ダイナミックプロンプト
⇒ クロスヘアの近くにコマンドプロンプトとコマンドを入力を表示
表示にした場合、クロスヘアの近くにコマンドプロンプトとコマンド入力を表示します。
非表示にした場合、クロスヘアの近くにコマンドプロンプトとコマンド入力を表示します。
⇒ クロスヘアに近いダイナミック入力ツールチップを表示
表示にした場合、クロスヘアに近いダイナミック入力ツールチップを表示します。
非表示にした場合、図面の上中心にダイナミック入力とツールチップを表示します。
⇒ キーワードが一致した時に自動的にENTERキーを押す
チェックをONにした場合、ダイナミック入力を選択したと同時に確定され、次のオプションへ進みます。
チェックをOFFにした場合、ダイナミック入力を選択した後に、ENTERキーを押すと確定されて次のオプションへ進みます。
ツールチップの外観...
[ツールチップを表示]ダイアログが表示されます。
ダイアログ:
ポインタの入力設定 ダイアログ
形式
ポインタ入力がオンの場合に表示されるツールチップの座標形式を指定します。
⇒ 極座標形式(P)
2点目や次の点のツールチップを極座標形式で表示します。
デカルト座表形式に変更するときは、カンマ「,」を入力します。(システム変数 DYNPIFORMAT)
⇒ デカルト座標形式(C)
2 点目や次の点のツールチップをデカルト座標で表示します。
極座標形式に変更する時は、不等号「<」を入力します。(システム変数 DYNPIFORMAT)
⇒ 相対座標(R)
2 点目や次の点のツールチップを相対座標で表示します。
絶対座標に変更する時は、シャープ記号「#」を入力します。(システム変数 DYNPICOORDS)
⇒ 絶対座標(A)
2 点目や次の点のツールチップを絶対座標で表示します。
相対座標に変更する時は、アット記号「@」を入力します。(システム変数 DYNPICOORDS)
ダイアログ:
ツールチップを表示 ダイアログ
色
[作図ウィンドウの色]ダイアログが表示されます。
このダイアログでは、作図ツールチップと背景色の色を設定できます。
最大幅
数値を入力、またはスライダを使用してツールチップを大きくしたり小さくしたりします。
透過性
ツールチップの透過性を指定できます。
設定値を低くすると、ツールチップの透明度が低くなります。
値を「0」にするとツールチップは非透明になります。
ダイアログ:
作図補助設定 ダイアログ
拡大鏡タブ
スクロールボタンにより拡大鏡を使用するときに、拡大鏡のスタイルや形を指定できる。
⇒ スクロールボタンにより拡大鏡を有効にする
スクロールボタンを押したときに、拡大鏡が表示されて図面が拡大される。
拡大鏡スタイル
拡大鏡を起動した時のマウスの操作領域について設定できます。
⇒ 領域
拡大鏡の枠内でのみ、マウス操作が可能です。
⇒ 窓
拡大鏡の枠外でもマウス操作が可能です。
拡大鏡の形
拡大鏡を起動した時の拡大鏡の形状について指定することができます。
⇒ 四角形
拡大鏡が四角形で表示されます。
⇒ 円形
拡大鏡が円形で表示されます。
拡大鏡ファクタ
拡大鏡の倍率を指定することができます。
拡大鏡サイズ(1/2幅)
拡大鏡のサイズを指定することができます。
フェードコントロール
拡大鏡の周りの透明度を指定することができます。
ダイアログ:
作図補助設定 ダイアログ
対称作図タブ
作成したオブジェクトに対して対称作図を作成するときの設定を指定します。
⇒ 対称の描画を有効にする
オブジェクトに対して対称の作図が作成されます。
対称軸を選択
どの軸に対して対称作図するのかを指定します。
⇒ X軸
Xを軸に対称作図します。
⇒ Y軸
Yを軸に対称作図します。
⇒ カスタム
「対称軸を選択してください。」プロンプトが表示され、軸にしたいオブジェクトを選択することができます。
⇒ 軸を選択
軸にしたいオブジェクトを選択することができます。また、選択済みの対称軸を選びなおすこともできます。
対応するオブジェクト
対称の描画作成に対応するオブジェクトを指定することができます。
⇒ 線分
線分を作成時に対称作図されます。
⇒ 円
円を作成時に対称作図されます。
⇒ 矩形
矩形を作成時に対称作図されます。
⇒ ポリゴン
ポリゴンを作成時に対称作図されます。
⇒ 放射線
放射線を作成時に対称作図されます。
⇒ ポリライン
ポリラインを作成時に対称作図されます。
⇒ 楕円
楕円を作成時に対称作図されます。
⇒ 円弧
円弧を作成時に対称作図されます。
⇒ 構築線
構築線を作成時に対称作図されます。
⇒ スプライン
スプラインを作成時に対称作図されます。
⇒ すべて選択
対応するオブジェクトすべてにチェックをオンにします。
⇒ すべてクリア
対応するオブジェクトすべてのチェックをオフにします。
ダイアログ:
作図補助設定 ダイアログ
選択の循環タブ
重なっているオブジェクトの選択対象の表示設定を指定します。
⇒ 選択の循環を許可
選択の循環機能をオンにするか、オフにするかを指定します。
(システム変数SELECTIONCYCLING)
選択の循環
⇒ 選択循環リストボックスを表示
重なったオブジェクトにマウスを合わせると[選択]リストボックスが表示するかどうかを指定します。
⇒ カーソルに準ずる
[選択]リストボックスをカーソルを基準として移動するように指定します。
⇒ 四半円点
カーソルを基準とした、どの四半円点に[選択]リストボックスを表示させるかを指定します。
⇒ ピクセル単位の距離
カーソルと[選択]リストボックスの距離を指定します。
⇒ 固定
[選択]リストボックスはカーソルと共に移動しません。固定位置に表示されます。
[選択]リストボックスを移動させるにはクリック アンド ドラッグをします。
⇒ タイトルバーを表示
オンにすると[選択]リストボックスのタイトルバーを表示します。
オフにすると[選択]リストボックスのタイトルバーを非表示します。