IJCADD Arch/Arch+ には用紙サイズと尺度の設定を整える「初期設定」機能がありますが、この初期設定(_PAPERSET)で使用される図枠をカスタマイズする方法は以下の手順となります。
表題欄を変更する場合の例
ここでは初期設定コマンドの ”図面枠” を変更する手順で説明します。
手順
- 本記事に添付されている図枠のサンプルファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを適当なフォルダに展開(解凍)します。
- 展開されるファイルのうち次の4ファイルを開いて編集します。
● Titlebar-A1、Titlebar-A2、Titlebar-A3、Titlebar-A4 の dwg ファイル。 - 雛形として図形が作図されていますので同じサイズで編集して下さい。
①UCSICONコマンドで「表示(ON)」にする。
②ZOOMコマンドで「オブジェクト範囲(E)」を行う。
③ZOOMコマンドで表示倍率のサイズを指定する。 - 編集が完了したら、IJCAD Arch / Arch+ の図面枠フォルダにコピーします。* 下表参照
- コピー後に初期設定(PAPERSET)コマンドを実行します。
- スライド作成用に図面枠を選択し、適当なサイズで設定してOKボタンをクリックして図枠を作図します。
- 図面枠が作図領域の範囲全体に表示されるようにします。
- スライド作成(_MSLIDE) コマンドを実行して "Title-A1.sld" という名前で保存します。
スライドファイルは、3 と同じ IJCAD Arch+ の図面枠フォルダにコピーしておきます。 - 以上で図面枠への設定は完了です。初期設定(PAPERSET)コマンドを実行してスライドが更新されていることを確認します。
ユーザ設定欄へ登録する場合
ここでは USER1 に登録する手順で説明します。
手順
- 本記事に添付されている図枠のサンプルファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを適当なフォルダに展開(解凍)します。
- 展開されるファイルのうち次の4ファイルを開いて編集します。
● USER1-A1、USER1-A2、USER1-A3、USER1-A4 の dwg ファイル。 - 雛形として図形が作図されていますので同じサイズで編集して下さい。
①REGENコマンドを実行する。
②LTSCALEコマンドで「新しい線種尺度を入力」でサイズを指定する。 - 編集が完了したら、IJCAD Arch / Arch+ の図面枠フォルダにコピーします。* 下表参照
- コピー後に初期設定(PAPERSET)コマンドを実行します。
- スライドを作成するために USER1 を選択し一度適当なサイズで設定します。
- 図面枠が作図領域の範囲全体に表示されるようにします。
- スライド作成(_MSLIDE) コマンドを実行して "USER1-A1.sld" という名前で保存します。
スライドファイルは、3 と同じ IJCAD Arch+ の図面枠フォルダにコピーしておきます。 - 以上で User1 への設定は完了です。
他の図面枠種類については、IJCAD Arch+ の図面枠フォルダ内にある、ヘルプに記載の名前のファイル名を編集することで変更可能です。
IJCAD Arch / Arch+ の図面枠フォルダ
製品 | パス |
Arch | "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\IntelliJapan\IJCAD Arch\<バージョン>\ja-JP\Support\Arch\Frame" |
Arch+ | "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\IntelliJapan\IJCAD Arch Plus\<バージョン>\ja-JP\Support\Arch\Frame" |
- <ユーザ名>の部分は、ログインユーザのフォルダですので読み替えて下さい。
- <バージョン> の部分は製品のバージョンです。2019は R19 、2020 は R20