HATCH [ハッチング] (コマンド) |
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コマンド | : | HATCH |
概要:
HATCH コマンドは、囲まれた領域または選択したオブジェクトをハッチング パターン、単一色、またはグラデーションで塗り潰します。
コマンド プロンプトに対して、"-hatch" と入力すると、コマンドのオプションが表示されます。
注: | 膨大な数のハッチング線を作成することを避けるため、1 回のハッチング操作で作成されるハッチング線の最大数が制限されています。 |
これにより、メモリおよびパフォーマンス上の問題を回避できます。 | |
システム変数 HPMAXLINES を使用してハッチング線の最大数を変更できます。 |
次のいくつの方法で、ハッチング境界を指定することができます。
オブジェクトによって囲まれた領域内の点を指定します。
領域を囲むオブジェクトを選択します。
「-HATCH」コマンドの「境界を作成」オプションを使用して、境界を形成する点を指定します。
ダイアログ:
ハッチングとグラデーション ダイアログ
タイプとパターン
⇒ タイプ(Y):
「定義済みパターン」「ユーザ定義」「カスタム」のどれを作成するか、指定します。
⇒ パターン(P):
JIS、ISO、またはその他の業界標準のハッチングパターンのリストが表示されます。
「SOLID」を選択すると、塗り潰しを作成します。
パターンオプションは[タイプ]が「定義済みパターン」に設定されている時のみ使用できます。
⇒ 「...」
[ハッチング パターン パレット]ダイアログが表示されます。
ハッチングのイメージを一覧で見ることができます。
⇒ 色:
ハッチング パターンや塗り潰しの色を指定して、現在の色に設定します。
「色選択」を選択すると[色選択]ダイアログが表示され、より多くの色の中から選ぶことができます。
⇒ 背景色
ハッチングオブジェクトの背景色を選択します。
背景色を使用しない場合は「なし」を選択します。
⇒ 見本:
選択したパターンがプレビュー表示されます。
⇒ カスタム パターン(M):
使用可能なカスタム パターンが表示されます。
カスタム パターン オプションは[タイプ]が「カスタム」に設定されている時のみ使用できます。
⇒ 「...」
[ハッチング パターン パレット]ダイアログが表示されます。
すべてのカスタム パターン イメージをプレビュー表示します。
角度と尺度
⇒ 角度(G):
現在の UCS の X 軸を基準に、ハッチング パターンの角度を設定します。
⇒ 尺度(S):
「定義済みパターン」、または「カスタム」の拡大・縮小率を設定します。
⇒ ダブル(U)
「ユーザ定義」に元の線分と90度の角度で2番目の線分セットを描画し、クロスハッチングが作成されます。
このオプションは[タイプ]が「ユーザ定義」に設定されている時のみ使用できます。
⇒ ペーパー空間と連動(E)
ペーパー空間の単位を基準にして、ハッチング パターンの尺度を指定します。
このオプションを使用すると、レイアウトに適切な尺度でハッチング パターンが表示されます。
このオプションは、レイアウトからのみ使用できます。
⇒ 間隔(C):
「ユーザ定義」ハッチング パターンの線分の間隔を設定します。
このオプションは[タイプ]が「ユーザ定義」に設定されている時のみ使用できます。
⇒ ISO ペン幅(O):
選択したペン幅に基づいて、定義済みのISOパターンの尺度が設定されます。
このオプションは[タイプ]が「定義済みパターン」に設定されている時のみ使用できます。
ハッチングの原点
⇒ 現在の原点を使用(T)
システム変数 HPORIGIN に格納されているハッチングの原点が使用されます。
⇒ 新しい原点を設定
次のオプションを使用して、新しいハッチングの原点を割り当てます。
⇒ クリックして新しい原点を指定
「原点を指定:」プロンプトが表示され、直接新しいハッチング原点を指定します。
⇒ 境界範囲を既定に設定(X)
ハッチオブジェクトの矩形状の境界範囲を基に、新しい原点を計算します。
⇒ 原点の既定として保存(F)
システム変数 HPORIGIN に、新しいハッチング原点の値を格納します。
境界
⇒ 追加:点をクリック
指定された点の周りにある閉じた領域を形成する既存のオブジェクトから境界を決定します。
⇒ 追加:オブジェクトを選択
閉じた領域を形成する選択したオブジェクトから境界を決定します。
⇒ 境界を除外(D)
既にハッチングが追加されているオブジェクトを境界定義から除外します。
⇒ 境界を再作成(R)
既存のハッチングや塗り潰しの回りにポリラインまたはリージョンを作成します。この作成したポリラインやリージョンには、ハッチングオブジェクトを関連付けることができます。
⇒ 選択セットを表示(V)
現在定義されている境界が、ハイライト表示されます。
このオプションは、境界が定義されている場合のみ使用できます。
オプション
⇒ 異尺度対応(N)
ハッチングが異尺度対応になるよう指定します。
⇒ 自動調整(A)
ハッチングや塗り潰しを自動調整にすると、境界オブジェクトを修正時に更新されます。
⇒ 独立したハッチングを作成(H)
閉じた境界を複数選択した時に、1つのハッチングオブジェクトを作成するのか、複数のハッチングオブジェクトを作成するのかをコントロールします。
⇒ 表示順序(W):
ハッチングまたは塗り潰しに表示順序を指定します。
⇒ 画層(L):
新しいハッチングオブジェクトを指定した画層に割り当て、現在の画層に優先させます。
現在の画層を使用するには「現在を使用」を選択します。
⇒ 透過性(T):
新しく作成するハッチングまたは塗り潰しの透過性のレベルを指定し、現在のオブジェクトの透過性に優先させます。
現在のオブジェクトの透過性を使用するには「現在を使用」を選択します。
島
⇒ 島の検出(D)
内側の「島」と呼ばれる閉じた境界を検出するかどうかを指定します。
⇒ 標準
外側の境界から内側に向かってハッチングや塗り潰しを行います。
内側の島が検出されると、この島の内側で別の島が検出されるまで、ハッチングや塗り潰しを中止します。
⇒ 外側のみ
外側の境界から内側に向かってハッチングや塗り潰しを行います。
このオプションは、指定された領域のみのハッチングや塗り潰しを行い、内側の島は空白になります。
⇒ 内側含む(I)
内側のオブジェクトをすべて無視してハッチングや塗り潰しを作成します。
境界の保持
⇒ 境界を保持(S)
ハッチングオブジェクトを囲むオブジェクトを作成します。
⇒ オブジェクトタイプ
新しい境界のタイプを指定します。
このオプションは[境界を保持]がオンの時のみ使用できます。
境界セット
⇒ 現在のビューポート
現在のビューポートのオブジェクト範囲内に存在するすべてのオブジェクトから境界セットを定義します。
⇒ 既存のセット
[新規作成]ボタンを指定して、選択したオブジェクトから境界セットを定義します。
⇒ 新規作成
限定されたオブジェクトのセットは、点を指定してハッチングを作成するときに評価の対象にします。
⇒ オブジェクトタイプ:
新しい境界オブジェクトのタイプを指定します。
このオプションは[境界を保持]がオンの時のみ使用できます。
⇒ オブジェクトタイプ:
新しい境界オブジェクトのタイプを指定します。
ギャップ許容値
オブジェクト グループをハッチング境界として使用時に無視できる最大のギャップサイズを設定します。
既定値「0」では、その領域がギャップがない状態で囲まれます。
オプションを継承
⇒ 現在の原点を使用
現在のハッチング原点の設定をそのまま使用します。
⇒ 元の図形のハッチング原点を使用
元の図形のハッチング原点を使用します。
プロパティを継承
選択したハッチング オブジェクトのハッチング プロパティまたは塗り潰しプロパティを使用して、指定した設定でハッチング、塗り潰しを行います。
プレビュー
現在定義されている境界が、現在のハッチングや塗り潰しの設定でプレビュー表示されます。
ダイアログに戻るには、作図領域でクリックするか、[Esc]キーを押します。右クリックか[Enter] キーを押すと、ハッチングまたは塗り潰しが実行されます。
ダイアログ:
ハッチングとグラデーション ダイアログ
色
⇒ 1色(O)
1色目に指定した色と、「明るさ」で指定した明暗の間の滑らかなグラデーションを使用した塗り潰しを指定します。
⇒ 明るさ
「1色(O)」を選択した時に表示されます。
明暗の度合いを指定します。
⇒ 2色(T)
2色の間の、滑らかなグラデーションを使用した塗り潰しを指定します。
⇒ 「...」
[色選択]ダイアログが表示され、「インデックスカラー」「True Color」「カラーブック」の中から色を選択します。
方向
⇒ 中心(C)
対照的なグラデーションを設定します。
このチェックボックスをオフにすると、グラデーションの塗り潰しは左上に向かって変化します。
⇒ 角度(L):
グラデーションの角度を指定します。
角度は、現在の UCS を基準にします。