概要：

STATUS コマンドは、図面の統計情報、モード、範囲を表示します。

すべての座標値や実数値は、システム変数 UNITS によって設定された形式で表示します。

このコマンドは、現在の図面のオブジェクトの総数、図形の数(円弧やポリラインなどの)、非図形オブジェクトの数(画層や線種などの)、ブロック定義の数などを報告します。

統計情報や設定の他に、利用可能な物理メモリの量、作業用ディスクの容量、スワップ ファイルの容量を報告します。

そのほか、寸法システム変数の値も報告します。

モデル空間の図面範囲：

「LIMITS」コマンドで設定する図面範囲を表示します。

1 行目の XY 座標は左下コーナーの座標で、システム変数 LIMMIN に保存されます。

2 行目の XY 座標は右上コーナーの座標で、システム変数 LIMMAX に保存されます。

Y 座標値の右に「オフ」と記されているときは、図面範囲による作図チェックが行われないことを意味します。

モデル空間のオブジェクト範囲：

図形の範囲(図面データベースに含まれるすべての図形の範囲)を表示します。

図形は図面範囲を超えて配置できます。

1 行目の XY 座標は左下コーナーの座標で、2 行目の XY 座標は右上コーナーの座標です。

Y 座標値の右に「オーバー」と記されているときは、図面範囲を超えて図形が配置されていることを意味します。

画面の表示範囲：

現在のビューポートの表示されている範囲を報告します。

1 行目の XY 座標は左下コーナーの座標で、2 行目の XY 座標は右上コーナーの座標です。

挿入基点：

「BASE」コマンドによって設定した図面の挿入基点を現在の空間の UCS 座標系で表示します。

スナップ解像度：

現在のビューポートのスナップ解像度を表示します。

グリッド間隔：

現在のビューポートのグリッド間隔を表示します。

現在の空間：

現在のアクティブな空間を表示します。

モデル空間またはペーパー空間です。

現在のレイアウト：

現在のレイアウトの名前を表示します。

現在の画層：

現在の画層を表示します。

現在の色：

新規図形の色を表示します。

現在の線種：

新規図形の線種を表示します。

現在のマテリアル：

新規図形のマテリアルを表示します。

現在の線の太さ：

新規図形の線の太さを表示します。

現在の高度：

現在の UCS で新規図形の現在の高度を表示します。

厚さ：

新規図形の 3D の厚さを表示します。

( システム変数 THICKNESS )塗り潰し、グリッド、直交モード、文字省略、スナップ、タブレットのオプションが有効かどうかを表示します。

オブジェクト スナップ モード：

「OSNAP」コマンドで指定したすべてのオブジェクト スナップ オプションを表示します。

図面用ディスクの空き領域(C：)：

図面ファイルの作成に使用する、ディスクの空き領域の量を表示します。

テンポラリ ディスク(C：)：

一時ファイルの作成に使用する、ディスクの空き領域の量を表示します。

使用可能メモリ：

システムの使用可能メモリを表示します。

使用可能スワップ空間：

スワップ ファイルの空き領域の量を表示します。